HARS

ロの字が積層したテナントビル

敷地があまり大きくないため、その中で最大限のボリュームを確保することと要素を絞ったシンプルな構成にする必要があった。

また、敷地周辺のエリアは区画整理事業により一斉に建て替えが行われたため、計画段階では隣地を含め街全体の完成形を想像するのが難しい状況にあった。そういった状況も鑑み、新しく生まれ変わる周囲の環境にも、今後の街の変化にも柔軟に対応することができる器のような建物を目指した。

ファサードに面する構造壁を周囲よりも一段下げて仕上げを変えることで存在感が薄れ、各階の積層を強調した外観となっている。