kakuzai

角材のようなモビール

埼玉県内の工場から端材を提供してもらい、それを元にプロダクトをデザインするアップサイクルプロジェクトへの出展作品。

提供してもらった端材は天然木を薄く板状にスライスした「突板」で、安価な材料の表面などに貼ることで高価な天然木のように見せる化粧材である。通常は何かの上に貼って中の材を誤魔化すが、今回は中空の角材のように折り曲げて、まるで中身があるかのように誤魔化した。

突板自体は非常に薄く軽い素材であるため、モビールとして吊るすことで重量のある角材のような見た目との間にギャップが生まれた。また、脆いというデメリットも手であまり触れないモビールというアイテムと相性がよかった。立体を平面に、そして平面を再び立体へと戻すプロダクトとなった。